このページでは「うろこ雲」についてご紹介します。
うろこ雲とは?|秋の季節を代表する雲
魚の鱗(うろこ)のように、小さな雲のかたまりが上空の高いところに一面に広がる雲のことです。
氷の粒(氷晶)で形成されています。
うろこ雲は、年中見られますが、秋の季節によく見られます。
秋の季語になっているほど。
秋の季節には「すじ雲」「ナミナミ雲」なども現れやすいです。
うろこ雲はどうやってできるの?でき方の条件
高度は5〜13km。
下から暖かい上昇気流、上から冷たい下降気流が流れ、独特の対流が生まれることで発生します。
うろこ雲の大きさ(一つあたり)
高度8kmに浮かぶ「うろこ雲」の場合、一つあたりの長さは約140m。
ジャンボジェットのボーイング747-400が2機分です。(1機あたり全長70.6m)
地上からだとそこまで大きく見えませんよね。
うろこ雲の別名
気象学的な名称では「巻積雲(けんせきうん)」の一種。
「うろこ雲」と「いわし雲」の違いは?
言い方が違うだけで同じ雲です。
「うろこ雲」は、いわしの大群にも見えるため「いわし雲」とも呼ばれています。
うろこ雲が出ると天気はどうなる?
「うろこ雲」が発生した後、すぐに消えなかったり、一面に広がったり、他の雲が出てきたら、天気が下り坂になる(雨が降る)確率が高いです。
理由は、低気圧や前線が近づいている時に現れやすいためです。
特に秋の季節に多い理由は、台風や移動性低気圧が多く近づくからです。
なお、すぐに消える場合は、天気が崩れる確率は低いと言われています。
うろこ雲の言い伝えと予兆
「うろこ雲が一面に広がると3日以内に雨」という言い伝えがあります。
悪天を予兆する雲とされています。
うろこ雲と地震の関係性は?
地震の前兆としてSNSなどで「地震雲が出ていた」という投稿がバズることが多いので、気になる部分ですよね。
また、うろこ雲は地震の前触れと言われることもしばしば。
結論から言うと、うろこ雲は地震の前触れを知らせる雲ではありません。
日本地震学会の見解
雲と地震の関係が皆無であると断言まではできないとしていますが、一般的には関係がないと考えられています。
と言うのも、天気は科学的根拠があるからこそ、雲によって気象を予測できます。
しかし、地震と雲の関係性を科学的根拠をもとに説明できないためだと思われます。
「うろこ雲」と「ひつじ雲」の見分け方
うろこ雲より、一つのかたまりが大きいのが「ひつじ雲」です。
見た目だけでは判断できない場合、人差し指を立てて空に向かって手を伸ばしてみてください。
雲の塊が指に隠れた場合は、うろこ雲。
雲の塊が指からはみ出た場合は、ひつじ雲。
見た目で判断できない場合は、指を使うと判断しやすくなります。
うろこ雲のスピリチュアルな意味やメッセージ
龍のうろこに似ているため「良いこと」「いい知らせ」の前兆という意味があります。
縁起のいい龍が幸運を運んできてくれているというメッセージとも言われています。