臨時政府を立ち上げるということは前政権の崩壊によって無政府状態が生じることを防ぐ為に仮に設置される政府や政権を意味します。
一番初めに感じた事は
「平和ではなさそうだ」
という思いで、モヤモヤを感じ以前NHKで観た戦争歴史の番組で流れてくるBGMが頭をよぎりました。
15年は前の曲なのに忘れられない曲です、半分トラウマなのかもしれません。
当時癒しのCDを購入して、独身時代に部屋で優雅なティータイムをしていた時この曲が流れてきたのが衝撃的でした。
「癒しの曲じゃないの?」
と、一気に第二次世界大戦の惨劇を思い出してしまい、気持ちが動揺し気分転換に観たのがクレヨンしんちゃんでした。
平和ボケの日本という言葉をたまに耳にしますが、平和を感じる今こそ臨時政府での歴史を見直し、この記事を読んで今の平和がいかにありがたい事かを実感し1日1日を笑顔で過ごしてほしいと思います。
隣国、大韓民国の臨時政府
1919年に日本統治時代の朝鮮で起こった三・一独立運動後、独立運動を進めていた活動家の組織が臨時政府です。
この時は戦時下であったため様々な意見が出て、日本に奪われた国号取り返すなど情勢の悪化を感じるような出来事が数多くありました。
昔は北朝鮮、南朝鮮という呼び名でしたが、1948年6月23日に国号の採決が行われて臨時政府の名称が大韓民国になったとされています。
当時高校生だった私は、韓国という呼び方は大韓民国を略しているのだと思い、韓国へ修学旅行に行くためアリランを覚えていたのを懐かしく思い出しました。
そして韓国政府は2020年4月11日の第101周年大韓民国臨時政府樹立記念式典を開催するなど、多少の日時のずれがありますが今も臨時政府樹立を祝っています。
そう考えると反日デモや授業で反日教育を行っていると聞くたびに、今を生きる日本人としては悲しい現実ですが、愛国心を感じます。
ただこの約100年前は世界的に平和とは程遠い日々が続いていたのだと実感しました。
代表的なフランスの臨時政府
代表的なフランスの臨時政府はナポレオンによるフランス革命の収束後、フランスがプロイセンに敗北した1870年から1940年に設立され、この臨時政府をフランス第三協和政と呼びました。
ここで関心が高いのは臨時政府よりフランス革命ではないでしょうか!
国民が富裕層との差別に怒りをぶつけ戦うさまは自分たちの身は自分たちで守ろうという意思を強く感じました。
この時代はとても胸をグッと掴まされる感じがするので、臨時政府によって政治的混乱や国家の秩序を維持する事も大切だと思いますが、結果的に国民の平和が優先されていたとは思えない状況でした。
話しは戻って、プロイセンによる敗北で言われるがままの臨時政府。
もちろん平和とは程遠く、やはりそんな政府に国民の怒りが頂点に達し、労働者中心の政策を行おうとしましたが、残念ながら鎮圧されました。
しかし、1944年6月3日に北アフリカで成立した臨時政府はフランス第四共和政が成立するまでの間、憲法制定とフランスの統治にあたり新しい憲法の制定や選挙の実施、民主的な政治体制への移行等国家再建時貢献しました。
世界の臨時政府
多くの場合は、臨時政府後に選挙が開催され正式な政府に交代しています。
ほとんどの場合、他国の占領下にあった我が国が解放される時や、革命の勃発の際に設立されています。
また亡命政府が臨時政府と名乗ることもあった知った時に、文頭で感じた平和とは思えないのは当たり前でした。
誰もが平和を勝ち取るための時代だったのだと気づき、安易に平和とは思えないと思った自分は歴史に全く向き合っていなかったことを反省しました。
戦争は悪い事、いけない事しかし当時はやらねばいけなかったこと。
誰もが理解している事です。改行しかし約100年前から現在も世界のあちこちで戦争は繰り返されています。
まとめ
- 韓国は独立運動を進めていた活動家によって臨時政府が行われた。
- フランスは数回の臨時政府で国民も我が国を守るため活動した。
- 世界の臨時政府は、多くの場合選挙など実施し正式な政府となった。
私が知る限りでは、日本での臨時政府の歴史は存在しておらず、これを良し悪しで片づけてはいけないと感じました。
日本も幾度となく戦争をし、ここで否定も肯定もしませんが戦った方々のおかげで今がある事は忘れてはいけないと思います。
日本は戦時中にしても政治危機がなかったため、臨時政府を作らなかったのでしょう。
戦前戦後の総理大臣や政治家は使命をもって職務を遂行していたと感じます。
世界各国で臨時政府が行われていた時代、政府も市民もそれぞれ平和のために戦っていたと思います。
韓国が今もなお臨時政府樹立を祝っている、これこそが愛国心ではないのでしょうか?
賛否分かれる難しい問題ですが、私はこの臨時政府を知ったおかげで自身の世界史に関する関心度に低さを感じました。
これを機に大きなことをしようとは考えず、日本人として笑顔で自国を自慢できるそんな人に一歩ずつ歩んでみましょう。