通信制高校だと高卒資格にならないのですか?高卒認定との違いってなんですか?
このような悩みや疑問を解決するページです。
結論としては、通信制高校を卒業すると「高卒資格」が取得できます。
似たような言葉に「高卒認定」がありますが、こちらは高校を卒業していない人向けのもので、高卒者と同等の学力があると認定を受け、大学や専門学校等へ進学するために必要になる資格です。
通信制高校では高卒資格が取得できる
通信制高校では以下の3点を満たすと卒業することができます。
通信制高校卒業要件
通信制高校の卒業に関しては「通信制高校卒業要件は3つだけ【在籍期間・74単位取得・特別活動30単位】」という別記事でまとめています。
通信制高校を卒業すると「高卒資格」を取得でき、その後大学や専門学校等へ進学しなかった場合は最終学歴が「高卒」になります。
また「通信制高校を卒業しても高卒資格を得られない」「通信制高校は進学や就職に不利」という思い込みをしている人もいますが、実際にはそんなことはありません。
全日制・定時制・通信制のいずれの課程であろうと同等の卒業資格となります。
高卒認定とは?
それでは高卒認定とはいったいどんなものでしょうか?
高卒資格がないと受験できない学校への受験が可能になるので、高等学校を卒業していない人でも進路に幅を持たせることが可能になります。
しかし合格したとしても、大学や専門学校等へ進学しなかった場合の最終学歴は「中卒」になり、ここが高卒資格との大きな違いになります。
そのため最終学歴を高卒にしたいのであれば、全日制・定時制・通信制のいずれかの高校を卒業する必要があります。
高卒認定試験は年2回実施され、高卒資格のない16歳以上の人が受験対象となります。
出題は4つの回答から正解を選ぶマークシート方式で8科目実施し、8科目全てに合格すると高卒認定を受けられます。
ただし試験に合格しても、18歳以上にならなくてはその効果は得られません。
高卒資格を取得する意義
高卒資格と高卒認定の違いは理解していただけたでしょうか?
高等学校を卒業していなくても、高卒認定試験に合格すれば大学や専門学校等への進学が可能になります。
しかし進学しなかった場合の最終学歴は中卒になるので、高卒資格が必要な場合は高卒認定ではなく高等学校を卒業するようにしましょう。
「学歴は関係ない」とは言っても、中卒者と高卒者、そして高卒者と大卒者では就職内定率・正社員率・生涯年収等で明らかな差があるというのが現状です。
高等学校を卒業する過程において必要なことは、単に学習に取り組むことだけではありません。
校内外の活動や人との交流を通じて、社会性が育まれ、それがやがて自立して生きていく基礎になります。
共に学び、生活をし、体験を共有するということは人生においてかけがえのない出来事です。
勉強以外にも大切なことが高校生活には詰まっています。
そして通信制高校は多様な生徒を受け入れ卒業までサポートできるよう、柔軟なカリキュラムと自由度の高い校則が用意されており、また登校日が少ない分、学費が少なくて済む場合も多いです。
高卒資格を得るのであれば、是非一度検討に加えてみることをおすすめします。