学校選びの際に「この学校に入ったら部活動はできるのか?」ということを一つの判断基準に持つ人がいると思います。
その一方で「部活動はやりたくないので、入らなくてもいいか、厳しくない方がいい」と考える人もいます。
それは人ぞれぞれの価値観なのですが、入学した後に思っていたのと違っては後悔につながります
そこで今回は「通信制高校の部活事情」をテーマに記事を書きました。
通信制高校への入学や転学をお考えの方で、部活動への興味がある方は是非一度読んでみてください。
通信制高校の部活事情
まず始めに、通信制高校の部活動事情ですがこればかりは「学校による」というのが結論になってしまいます。
部活動が頻繁に行われている学校もあれば、全く行われていないという具合に学校ごとによってその実情はおおきく異なってきます。
ではなぜ、学校によってここまで大きな変化があるのでしょうか?
登校日が少ないので活動がしにくい
通信制高校は自宅学習がメインとなり、スクーリングと呼ばれる登校日しか生徒は学校へ登校しません。
投稿頻度が全日制高校と比べて圧倒的に低いので、人も集まりにくく活動が活発化しないという現状があります。
生徒の事情が様々
通信制高校には全日制高校以上に幅広い生徒が集まるため、その生徒たちが抱える事情も様々です。
働きながら通っている人や、レポートが遅れている人など部活動に時間を使っている場合ではない生徒も多いです。
学校の施設事情
グラウンドや体育館、その他活動を行えるような空き教室等がない通信制高校もあります。
一般的にイメージするような作りの学校ではなく、都心部ではビルや商業施設の一角を利用しているケースがあり、施設面の事情により活動ができないということです。
専門コースを作っている学校もある
一方で、それぞれの部活動をサポートしたり、卒業後にプロアスリートとして活躍することを目的として専門コースを設けている学校もあります。
例とて挙げた女子野球だけでなく、サッカーやバスケット、男子の硬式野球など全国区で活躍している通信制高校もあるので「部活動に専念するために通信制高校へ入る」という選択肢もあります。
通信制高校の部活動でも大会出場や練習試合参加も可能
全国高等学校定時制通信制体育大会に出場する
全国高等学校定時制通信制体育大会という大会が毎年8月に行われており、この大会出場を目指して活動をする通信制高校もあります。
全国高等学校定時制通信制体育大会は文字通り、定時制と通信制高校に所属する生徒を対象としたスポーツの大会です。
陸上、バスケット、ソフトテニス、卓球、軟式野球など全11種目の競技が行われます。
高等学校体育連盟に所属している学校もある
既述した全国高等学校定時制通信制体育大会は、全日制高校が加盟している高等学校体育連盟の認可を受けていない通信制高校や定時制高校を対象としています。
しかし通信制高校の中には、高等学校体育連盟の認可を受けて、全日制同様に大会に参加している学校もあります。
通信制高校へ通いながら校外でアスリート活動をする
またスポーツに打ち込む生徒の特徴として、通信制高校内の部活動ではなく個人で競技スキルを伸ばすために通信制高校を選ぶ生徒も多くいます。
ゴルフやフィギュアスケートなどのように一般的な学校には施設や部活動がないため、校外での活動に取り組みながら通信制高校に通うケースです。
またプロサッカー選手の香川真司選手、柿谷曜一朗選手、酒井宏樹選手なども通信制高校に通うことで、競技に専念して活躍しています。
通信制高校の部活動は強制?活動時間は?
通信制高校の部活動は強制ではなく自由参加です。
もともと部活動に興味がない、やりたくないという考えの方もいらっしゃるかと思いますが、普段自宅学習がメインとなる通信制高校では貴重なコミュニケーションの場であり、息抜き感覚で参加してみてもいいかもしれません。
活動時間も短い部活動が多いので、アルバイトやその他の活動との兼ね合いもつけやすいので参加もしやすいです。
通信制高校の部活動まとめ
今回は通信制高校の部活動について、実情に触れながら解説しました。
通信制高校では学校ごとによって大きく異なるので、部活動を積極的に楽しむことも、一切やらずに過ごすことも可能です。
また途中でも述べたように、学外でのアスリート活動に専念するために通信高校を選ぶ生徒や、専門コースでスキルを高めることを目標に入学をしている生徒も増えており、最近は通信制高校と部活動のあり方も変わってきています。
入学してから希望と現実が異なっていたということのないように、部活動に興味のある方は必ず事前に学校の特色を調べて、ご自身の希望にあった学校を選ぶようにしてみてください。