受験は子供だけでなく、親御さんにとっても悩みどころ。
心配するがあまり接し方がわからなくなったり、応援しているつもりがプレッシャーで追い込んでしまったりします。
今回は、受験生が嫌がる親の言動についてまとめてみました。
受験生が嫌がる親の行動
(1)兄弟姉妹で比較される
「お兄ちゃんはいい学校に行けたのに…」とか「あなたももっと頑張りなさい」などと言ったセリフを子供に言っていませんでしょうか?
また兄弟だけでなく、近所の友人なども同様です。
もしあなたが職場の人と比べられたら嬉しいですか?やる気に繋がりますか?
人と比較するのではなく、子供の過去と見比べて成長具合を見てあげてはどうでしょうか?
(2)兄弟姉妹でえこひいきがある
こちらも兄弟に関することです。
長女には公立以外認めなかったのに、次女には私立受験を勧めている
長男には浪人したけど、次男には浪人させなかった
など兄弟によって受験の幅を決めていませんか?
もちろん子供によって特性を活かせる学校は違います。
だからこそ、しっかり話し合いの上で決めてみてはいかがでしょうか?
(3)成績が伸びても誉めない
成績が上がっても「次も頑張りなさい」しか言わないのに、成績が下がると「気が抜けている」「ゲームのやりすぎ」「もっと危機感を持ちなさい」など言っていませんか?
成績が落ちて一番不安なのは子供です。
できなかったことを言うよりも、できた時にもっと自信が持てる言葉かけをしてみてはどうでしょうか?
(4)休憩ばかり目につく
様子を見に部屋を覗いたらゲームをしていたり、参考書ではなく漫画が机の上に置かれていたり。
その一瞬ばかりをみると心配になる気持ちもわかりますが、ずっとやっているわけではありません。
勉強が一区切りついて休憩がてらに好きなことをしているだけってこともあるので、目で見たことだけを信じてサボったり手を抜いてると決めつけないようにしてみてはどうでしょうか?
(5)受験に関係ない勉強にクレーム
音楽や体育は受験に関係ないからやる必要がないと言って、学校にクレームを入れたりする親も少なくないようです。
確かに芸術科目を受験で使う生徒の方が稀ですが、学校で学ぶことは受験が全てではありません。
その時間を無駄だと思う前に、もっと違う時間を有効活用できるように考えてみてはどうでしょうか?
受験生に嫌がられる親にならないために必要なこと
受験生に嫌がられないために、親御さんはどのようなことを心がけたらいいでしょうか。
よく話し合う
一番重要なのは話し合いです。
受験に限らず、親子の問題はコミュニケーションの不足によって引き起こされることが多くあります。
本人はどうしたいのか?何に迷っているのか?をきちんと理解できていますか?
しっかり時間をとって、理解に努めましょう。
押し付けない
話し合いで重要なのは、親の価値観を子供にそのまま押し付けないことです。
親御さんの立場からしたらアドバイスのつもりかもしれませんが、子供からしたら押し付けに感じることもあります。
子供の置かれている悩みや現状にもよりますが、しっかり耳を傾けて具体的な対策や解決策を用意して選ばせることも重要です。
決めつけない
目の前の結果だけをみて、決めつけないことも親の重要な役割です。
成績が下がると「勉強サボっただろ」といいたくなる気持ちはわかりますが、成績が下がるのは手抜きをしたからと決めつけるのはよくありません。
仕事の好不調があったら、手抜きと言われて納得できますか?
成績が下がった時にこそ、改善のヒントが隠れていますので、咎めるのではなく一緒に受け止めてあげましょう。
成績が下がった事実で、子供はいろいろ考えていたりするものです。
共有する
受験に関しては、お互いの認識をしっかりと共有することが大切です。
本当の志望校はどこなのか?成績が思うように伸びなくても挑戦するのか?滑り止めはどうするのか?といった受験前のことはもちろん、入学後のこともしっかり話し合いをして共有しておきましょう。
せっかく頑張って入学できたのに、部活を思い通りやらせてもらえなかったなどという話も聞いたりします。
自分がされて嫌だったことはしない
最終的に接し方や声の掛け方に迷ったら、これを考えるべきだと思います。
親である前に、一度子供時代を経験しているからこそわかることもあります。
先生や自分の親から「どんなことを言われて嬉しかったか」「どんなことを言われたら嫌だったか」を考えれば、必然的に子供にかける言葉も明確になるはずです。
自分が言われたりされて嫌だったことは、時代が変わってもやはり嫌なものです。
自分の過去を振り返って、子供に活かせる言葉を選んでみるのはとても大事なことです。
受験生が嫌がる親の言動まとめ
今回は、受験生がされて嫌がる親の言動と向き合い方についてまとめました。
受験という本来の目的にしっかりと力を使えるように、子供との関わり方を見直すきっかけになりましたら幸いです。