「子どもには、できるだけ早いうちから質の高い教育環境を用意してあげたい。」
そう考えた時に選択肢に出てくる中学受験。

中学受験はそんなにお金かからないでしょ?
そう思う人がとても多いですが、実は中学受験は意外とお金がかかります。
中学受験にかかる費用のイメージが湧かないため、いざ時期になった時に意外と費用がかかることに対し、悩んだり諦めてしまう保護者も少なくありません。
そこで当記事では、中学受験にかかる費用の相場や細かい内訳についてご紹介します。
何にいくらかかるのかを把握し、事前準備のキッカケにしていただければ幸いです。



中学受験は思っている以上にお金がかかります!
中学受験に必要な費用の相場
大きく分けて2タイプに分かれます。
- 塾などに通う場合:約300〜400万円
- 塾などに通わない場合:約100万円
塾に通うかどうか、家庭教師を雇うかどうかで一気に費用に差が出ます。
他には、受験する学校の数や志望校の入学金などで費用は変わってきます。
何にどれくらいの費用が必要なのかを解説します。
中学受験に必要な費用
大きく分けると、以下2つのタイミングでお金がかかります。
- 受験前にかかる費用
- 受験自体にかかる費用
各タイミングごとに細かくご紹介します。
受験前にかかる費用
受験前にかかる費用は以下6つあります。
- 文房具費
- 塾費
- 交通費
- 飲食費
- 通信費
- 参考書費
それなりの塾に通わせる場合は、最低でも年間100万円以上はかかります。
文房具費
中学受験をする場合は、学校での授業や宿題以外に勉強時間がかなり増えます。
そのため、勉強に必要なノート、付箋、ボールペンやシャープペン、消しゴムなど、文房具を大量に使います。
そのため、学校で必要な文房具費の1.5倍くらいかかると思っておきましょう。
塾費
中学受験をするほとんどの子どもは、塾に通うか家庭教師をつけています。
塾や家庭教師なしで自力で中学受験に合格するのは、かなり稀なケースです。
そのため、塾や家庭教師の費用はかかるものだと準備しておきましょう。
中学受験に向けて、模試を受けますが、塾や家庭教師でかかる費用とは別に模試の受験料がかかります。
例えば、有名な日能研では、塾の授業料と模試の受験料などを合わせると、年間100万円を超えます。
さらに、夏期講習や春休み・冬休みの短期講習に参加する場合は、別途費用がかかります。
いつから受験対策を始めるのか?どの塾に通うのか?でよってかかる費用は大きく変わります。
多くの場合、4年生ごろから塾に通うため、4年生から6年生までの約3年間で200万~300万円が相場です。
交通費
塾に行くための交通費です。
お住まいの環境によりますが、多くの場合は塾に行くために電車代やバス代がかかることになると思います。
車で送迎する場合は、ガソリン代ですね。
ただし、徒歩圏内に塾があったり、オンラインや家庭教師などで通う必要がない場合は交通費はかかりません。
飲食費
塾に通う場合は、軽食が必要になります。
食べ盛りの小学生にとっての空腹は、一番と言ってもいいほど集中力が削がれる要因です。
授業中に空腹の状態だと学習効果が落ちるため、塾に通う日にパンやおにぎり、お茶などの飲食費が必要になります。
また、家庭教師を雇って自宅に来てもらう場合も、軽食は必要です。
勉強すると空腹になりやすいですからね。
通信費
最近では、パソコンやタブレット端末を使ってアプリやインターネットを使ってできる学習が増えてきました。
実際に効率が良い部分もあるため、子どもからも人気が高いです。
そこで、まず必要なのがパソコンやタブレットなどの端末です。
価格はピンキリですが、最低でも数万円かかります。
次にインターネット利用する際の費用です。
自宅のインターネット通信費だけでなく、移動中にも勉強できるため、ポケットWiFiなどを契約しているケースが多いです。
動画を見ながら勉強する機会があれば、大容量のデータが使える契約が必要です。
参考書費
塾に通っていても、塾のテキスト以外に参考書や教材が必要な場合は、別途教材費がかかります。
また、電子辞書なども必要に応じてお金がかかります。
受験自体にかかる費用
受験時にかかる費用は以下3つあります。
- 受験料
- 入学手続時納入金
- 入学金
それぞれご紹介します。
受験料
受験する中学校によって様々ですが、1回につき20,000~30,000円かかります。
もし、同じ学校を複数回受験する場合でも、回数分の受験料がかかります。
例えば、A学校に2回受験(受験料20,000円)、B学校に1回受験(受験料30,000円)という場合は、合計で70,000円必要です。
ちなみに、東京都が発表した「令和2年度 都内私立中学校の学費の状況」によれば、私立中学の受験料は平均23,200円。
平均出願校数は4.89校であるため、受験料だけでも10万~15万円ほどです。
入学手続時納入金
私立の中学校に合格した場合は、入学前に入学手続時納入金の支払いが必要です。
ほとんどの中学校では、全額支払いとなっていますが、一部の中学校では分割で支払い可能なところもあるので、事前に確認しておきましょう。
なお、入学手続時納入金を支払い後に入学を辞退した場合は、返金してくれる学校とそうでない学校があります。
- 分割支払い可能かどうか
- 入学手続時納入金を支払い後に入学辞退した場合の返金の有無
上記2つは事前に調べておくのが通例です。
複数学校に合格し、入学手続時納入金の納入期限などの都合上で、支払いをどうするか迷うこともあると思います。
その際は、延納が認められている学校もあるため、学校ごとの納入期限や延納期間などのスケジュールを横断的に把握できるようにメモしておくことをおすすめします。
入学金
入学が決まったら必ず支払うことになるのが入学金です。
学費の他に、制服代や寄付金などを一緒に支払わなければいけない学校もあります。
また、入学手続時納入金と同じタイミングで入学金の支払いしなければいけない学校もあります。
複数校を受験する場合、第一志望の合格発表の前に併願校の入学金の納付期限を迎えることもあったりするので、日程を間違わないように慎重に。
まとめ
中学受験は意外と費用がかかります。
一番大きく変動するのは、塾に通わせるかどうか、いつから通わせるかです。
塾や家庭教師なしでも中学受験に合格している子どもは多いです。
それには、以下2つが重要ポイントです。
- 保護者の管理能力
- 志望校のテスト対策
子どもの学力次第ではあるものの、学力を伸ばせる環境を整えられるかどうか、正しい方向に努力できるかどうかが全てです。